井坂しんや
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県内の水道施設を視察②

昨日の続きです。

箱根の水道事業は、箱根湯本地域などは町営水道として運営され、山梨県に近い北側の仙石原や宮城野、強羅地区などは県が水道事業を行っており、人口の約5割を受け持っています。そして、県営水道は一昨年の2014年度から、民間事業者に包括委託をしています。

箱根地区水道事業の概要

  • 水源 イタリー水源、品ノ木水源、水土野水源
  • 給水戸数 4357戸
  • 給水人口 6493人
  • 給水量 日量11.680㎥

県営水道の包括委託については、庁舎管理などの管理業務、水道料金等の徴収などの運営業務、工事等の維持管理などを行う施設関連業務、危機管理業務など水道事業の運営すべてを民間事業者である「箱根水道パートナーズ(株)」に委託しています。

県のホームページ:箱根地区水道事業包括委託についてhttp://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f300699/p492064.html

私たちは、このかながわ方式による水ビジネスとして、水道事業を民間委託してのビジネスモデルづくりについてはやめるべきと指摘しています。

県のホームページ:かながわ方式による水ビジネスhttp://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f300699/p360959.html

今回は、箱根の水道事業の概要や状況の説明をしてもらい、イタリー浄水場の膜ろ過施設を見てきました。
膜ろ過施設は、平成8年に埼玉県で起きた水道水を媒体とするクリプトストリジウムの集団感染により厳しくなった水質基準に対応するために設置された施設です。

箱根の水道事業は、山に囲まれているため、施設の整備や運営する経費が非常にかかるため、この地区だけで採算を合わせるのは非常に難しいとのことです。日々の生活にかかわるライフライン、水道、下水道などは地形などを含めたその地域性が出る分野ですので、まずはその地域をよく知ることが必要です。短時間の視察でしたが、大変勉強になりました。

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膜ろ過施設の概要説明板。

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イタリー浄水場の門前にて。


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