井坂しんや
井坂しんや井坂しんや

今日のしんぶん赤旗の記事:一時保護所元職員が勝訴

今日のしんぶん赤旗の記事に注目しました。

千葉地裁で一時保護所の元職員が労働環境の改善を求めた裁判で画期的な判決がでました。
裁判は、千葉県の児童相談所の元職員が働いていた一時保護所は休憩が取れないなど過酷な環境だったとして、県に未払い賃金や慰謝料などを求めた裁判でした。
判決では、児相の労働環境は安全配慮義務に違反すると認め、原告が勝訴しました。

私は、3月の予算委員会で児童相談所の人員確保に向けた取り組みを質問しました。その中で県の児相に勤める常勤職員は402名。児童福祉司が196名、児童心理司は75名いますが、法定数は児童福祉司は235名なので現在39名のマイナス、児童心理司は法定数が115名なので40名のマイナスとのこと。
また、一時保護所の職員は54名の常勤職員がいるとのことでした。
そして、現場の職員からは、新しい職員が多く、ベテラン職員の負担が重くなっていることや一時保護所が子どもであふれかえっており、話をじっくり聞くことができないなどの声があることも示されました。

この裁判で明らかになったことを国は重く受け止め、福祉の現場で働く職員の負担軽減のために地方自治体への支援を強めることが必要です。
同時に、神奈川県をはじめ、児童相談所を持つ都道府県と政令市は働く環境の改善に向けて真剣に取り組む必要があります。

この裁判はそのきっかけになると思います。
千葉県は、即日控訴しているとのことなので裁判はまだ続きます。
今後も注目していきたいと思います。


コメントは受け付けていません。