井坂しんや
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市議会定例会が終わりました

今日、3月25日で2015年市議会第1回定例会が終わりました。

2015年度の予算を決める大切な議会でしたが、市長から提案のありました44議案の内、27議案に賛成し、17議案に反対しました。
反対した中には、教育委員会制度の改定や介護保険制度の改定、国民健康保険制度の改定など、国の制度変更に伴うものが8件ありました。
その他の9議案では、市の方向性が問われる内容があります。

一般会計予算については、中学校給食の実現や学童保育への支援の拡充などの市民要望を実現する市の姿勢が弱いこと。国保、介護、上下水道などの各保険料に対する負担を軽減する姿勢や低所得者対策の不足など、市民生活を守り、格差を縮小しようとする市の姿勢が弱いこと。施設配置適正化計画にみられるように市民の声を反映させない計画を策定しようとする住民自治の観点が弱いこと。基地機能の強化をすんなりと受け入れ、できる限りの基地の返還縮小という市の基本方針をあっさりと曲げてしまうこと。人口減少問題など長期的な視点に立った市の方向性を探る上での市の現状認識とその問題点の指摘が不足していること。このような理由で反対をしました。いずれにしても国政を含め、大きな岐路に立っている状況の中で市として取り組む理念などが不十分と言わざるを得ません。

その他に、都市計画に関係する問題では、開発事業者と住民との紛争を防ぐことを目的とした特定建築等行為条例の改正については、開発業者から住民への説明期間を短くするなど、住民説明の機能が弱まること、若い世代の家の購入を促進するとして、小規模の開発が進めやすくするような建築基準条例の改正については、今後空き家も多くなっていることを視野に入れ、新たな土地の開発をするのではなく、現在宅地として活用されている土地の再利用などを促進することの方が大切として反対しました。

市民病院については、赤字の解消が進み徐々に改善されている点はわかりますが、当初、指定管理者に移行しても直営で行っていた病院の診療機能を回復し、維持すると方針を立てていましたが、現状を考えると小児科の入院診療を廃止し、高齢者向けの医療が充実するような状況で、なし崩し的にうわまち病院との機能分担が進められています。不採算部門を削減して、利益の上がるところに特化していこうとするならば、住民との約束を変えることを地域住民にしっかりと説明し、納得してもらうことが必要ではないでしょうか。

このような点を指摘し、反対をしました。
いずれにしても、市の方向性がますます重要になってきますので、市民の願いを実現するためにより一層の力を尽くすよう取り組みを進めたいと思います。

そして、今度の議会は、私にとって最後の市議会となりました。
4期16年間多くの方に支えられながら取り組んできました。本当にありがとうございました。まだまだ市議会でやりたいことはありますが、あらたな挑戦をして、違う立場から市を支えていきたいと思います。
まずは、いっせい地方選挙に向け、一直線で頑張ります。

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