米軍の艦船13隻。抗議声明
昨日、米海軍横須賀基地に新たなイージス艦ベンフォールドが配備され、今年 月に配備されたイージス艦チャンセラーズビルと合わせて13隻体制となりました。米原子力空母の交代などもあり、明らかに米軍基地の強化が進んでいます。
日本の軍事的な負担を増やすアメリカのリバランス政策によって、横須賀がその最前線になっています。
日本の安全保障法制の成立と時期を合わせ、さらに日本を戦争する国に変えようとするこのような動きは到底認めることはできません。
昨日、日本共産党神奈川県議団と県委員会が抗議声明を発表しました。
ご覧ください。
イージス艦ベンフォールドの新たな横須賀配備に抗議する声明(案)
2015年10月19日
日本共産党神奈川県委員会委員長 田母神 悟
日本共産党神奈川県会議員団団長 井坂 新哉
本日、米海軍横須賀基地にイージス艦ベンフォールドが入港した。去る6月に配備されたチャンセラーズビルに次ぐ2隻目の配備で、2017年までに追加配備される予定のイージス艦3隻のうち2隻が配備されたことになる。
米海軍は、2017年夏までに弾道ミサイル防衛能力のあるイージス艦3隻を横須賀に追加配備する計画で、これが実現されれば横須賀の米海軍第7艦隊は、旗艦ブルーリッジと原子力空母ロナルドレーガンを含む過去最多の14隻態勢に増強される。先の衆議院安保法制特別委員会で日本共産党畑野君枝議員の追及に対し、中谷防衛大臣は、「第7艦隊の旗艦ブルーリッジには、海上自衛隊の幹部を連絡官として昨年から派遣している」と答弁している。これは海上自衛隊が米海軍と一体化しつつあることを意味するものであり、アメリカのイージス艦と海上自衛隊のイージス艦が、米空母や米艦船の防護も実施する事態も想定される。
昨年の7月1日の閣議決定による集団的自衛権容認、そして今年4月の新ガイドラインの発表、それに続く国会での安保法制の強行採決と安倍内閣は戦争する国づくりへと暴走に次ぐ暴走を重ねている。
今年は戦後70年、そして軍転法施行から65年であり、横須賀、呉、佐世保、舞鶴の旧軍港市を平和産業港湾都市に転換することにより、平和日本実現の理想達成に寄与することを目的として、我が国は出発したはずである。また、県内基地の整理・縮小・返還は神奈川県の県是であり、900万県民の願いである。
ところが今日の横須賀の事態は、なし崩し的な基地機能の強化と原子力空母の交代が、海上自衛隊の横須賀基地強化と相まって、横須賀基地が世界各地への出撃拠点となり、東アジア地域での軍事的緊張を高めているとともに、米空母の永久母港化につながるものである。
日本共産党神奈川県委員会と党神奈川県会議員団は、平和的生存権を脅かす新たなイージス艦配備に断固として抗議するとともに、米原子力空母の横須賀母港撤回、そして安保法制を廃止のための国民連合政権樹立にむけて、全力で奮闘するものである。
以上