横須賀で計画されている石炭火力発電所のアセス説明会に参加しました
昨日(1月30日)に横須賀市のヴェルク横須賀で開催された「(仮称)横須賀火力発電所新1,2号機建設計画 環境影響評価準備書、条例環境影響評価準備書」の説明会に参加しました。
会場は、約200席がいっぱいになるほどで関心の高さがうかがえました。
説明会は、17時40分から始められ、2時間で終わる予定でしたが、質問が多く寄せられたので、30分延長して終わりました。また、会場では撮影、録音が禁止され、スライドによる説明がありましたが、そのスライドを説明資料として配らないなど、対応としては不十分なところが見受けられました。
もともと、環境影響評価準備書が、事業者であるJERAのホームページで公表されていますが、そこからダウンロードもコピーもできないという状況で、本当に住民にこの事業を知らせようとしているのか疑問に思うところです。というのも前回の環境影響評価方法書の説明会の時に、私は、著作権の問題でダウンロードができない部分は除いてでも、ホームページからダウンロードやコピーできるようにしてほしいと要望していました。全くそのことを無視されたことになります。とても納得がいくものではありません。
説明の後、質疑応答が行われました。パリ協定についての事業者の考え方、CO2の削減の取り組みなどが質問されましたが、中でも中心的な質問となったのは、前回、環境影響評価方法書に対して神奈川県知事から出された意見について、まともに答えていないという点でした。
例えば、石炭火力発電とLNG(天然ガス)火力発電との比較をするように言われているのにそのことが書かれていない、現在の久里浜火力発電所は長期の休止状態なので、休止状態の時と新たに石炭火力発電所が運転した時のCO2の排出を比較して住民に説明する必要があるといわれているのにその点についての説明がない。などです。
説明を聞いていて、明らかにCO2が増えるにもかかわらず、それを知らせたくない、もしくは、18年前のデータと比較して新設の石炭火力発電所の方がCO2の排出が少ないと見せたいという意図がうかがえました。
こんな説明でいいのかと改めて事業者の姿勢が問われると思いました。
次回は、2月4日13:30~ 久里浜コミュニティーセンター(久里浜行政センター内)で行われます。多くの方にご参加いただきたいと思います。
また、石炭火力を考える東京湾の会のホームページでは、この問題のポイントを説明したページが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。http://nocoal-tokyobay.net/2018/01/29/eia_refernece_for_yokosuka/