新幹線新駅の誘致とツインシティ構想
今日は、平塚市と寒川町を結ぶツインシティ構想について平塚市大神地区の現地を視察しました。
ツインシティ構想は、新横浜駅と小田原間に東海道新幹線の新駅を誘致する中で構想されたもので、平塚市と寒川町の両方の都市を開発し、寒川町の倉見地域に新駅を誘致し、そこと平塚市の大神地区をつなぐという構想です。
さらに、これに伴い寒川町の倉見駅から相模線を複線化し、リニア新幹線の橋本駅までの交通をよくすること、大神地区では、土地区画整理事業や道路整備も行うことが構想されています。
平塚市を車で走ってみて感じたのは、平らで、山や里山などが全くないという感じでした。横須賀にはない風景で、まちづくりと地形というのが密接に関係しているというのを感じさせられました。
今回は時間の関係で平塚市の大神地区しかみることができませんでしたが、この地区は、豊かな水田地域で、この平らな地形を十分に農地として活用していました。7月の県の都市計画審議会では、ツインシティ構想に基づいてこの田園地帯を調整区域から市街化区域に編入すること決定がされました。
しかし、本当にそれでまちづくりとして進むのでしょうか?
平塚市も人口減少が進んでいるとのことで、今後のまちづくりの方向性が問われていると思います。駅をつくれば、町が栄える、人口が増えるという発想は、高度経済成長時代にはよかったかもしれませんが、人口減少が急速に進むといわれる状況で本当にまちづくりが成功するのでしょうか?
私は、人口減少の大きな問題は、自然減、特に出生数の減少が大きな問題と考えていますが、新駅をつくる、再開発や区画整理事業などのような人を呼び込むがたのまちづくりでは人口減少時代には合わないのではないかと感じています。
もし、このまま進めてうまくいかなかった場合の負担はだれがするのか。そんなことを考えるともう一度立ち止まって考える必要があるのではないでしょうか。
この問題は、神奈川県も大きな責任を担っていますので、しっかり調査し、県議会でも論議したいと思います。
残念ながら時間の問題で、寒川町側の新幹線新駅を誘致している倉見地域を見ることができませんでしたので、またの機会にぜひ現地に行きたいと思います。
平塚市の大神地区。青々とした稲が風に揺れている様子。
現地の反対看板。
平塚市議会の松本議員、藤井克彦県議と一緒に。